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ただいま!

8月6日から8日まで、高校時代の友人2人と共に1泊3日の東北ボランティア(バスツアー)に行ってきました。
2泊分はバスでおやすみ。何気に初めての体験でした。

以下、体験したこと・思ったことをつらつらと。
順を追って書いているので普段のテンションのところもあります。

・初日
品川駅にて高校時代の友人(部活仲間)と合流。
みんなすっぴんで出口を探してうろうろ。
部活で化粧禁止だったからみんな見慣れた顔だねーそうだねー出口どこだろうねー
やべっ定期ないんだけど(私)まだ時間あるから焦らなくていいよー(二人)
超ごめんごめんまじごめんやべっ無いんだけどどうしよう落とした的な!?
学生証とか入ってんだけどやばいやばいやばいやばいどうすればいいんだあったー!!(私)
というやりとりを交えつつ6時に新宿駅集合場所へ。

席順はあらかじめ決められていたので大きな荷物はバスに収納してササッと乗り込みました。
友人二人は前、私は一人後ろに割り当てられてました。
まあ3人の時点でそうだろうと予想はしてたけどやっぱりそこらへんは外さないちょっとしたオイシさ悲しさ。
普段のコミュ力が低いのでどんな人と一緒になるのかと軽く震えていました(((´゚д゚`)))<男だったらどうしよう)

隣に座ったのは同い年の人見知りをする女の子でした。

「一人ですか?」「お名前聞いてもいいですか」「大学生ですか?」「どこに住んでるんですか」
「学科は?」「朝ごはんってもう食べました?」「私喋ってばかりですけど大丈夫ですか、寝ますか?」
こういうのは最初が肝心だとばかりに朝6時台にマシンガントークする鈴白(21)。
ごめん私いま超テンパッってるから無言とか堪えられないからまじでまじで((゚д゚;≡;゚д゚))状態な私。
この時前の席の友人二人が「そんなキャラだったっけ!?」とびっくりしていたそうです(後日談)

彼女は親戚が福島県(幸いなことに無事だったようです)で、
全くもって他人事ではなかったのでずっとこういった活動に参加したかったのだとか。
それで今回の夏休み、一人で参加してみたのだそうです。

私の話にも迷惑そうな顔をせず、
「むしろ喋っててくれた方が嬉しいです」とマイペースでぽつりぽつりと返してくれました。
すごく良い子でよかったですほんとに、ほんとに\(^o^)/

その日はずーっとバスで移動。
7時くらいに出発して、午後3~4時ごろに宮城県石巻市で現状を見てきました。



・石巻市
最初は結構普通の町並みで、道路も綺麗で、川がちょっと汚いかなあというくらいでした。
あとどうして白い(銀色?)の車が多いんだろうと思っていました。
Twitterで少しだけつぶやいたのもここらへん。それに合わせて書きますね。

2011.08.06 15:23
石巻市なう。何もない、あるけどすべてがぐちゃぐちゃ。形容詞が見つからない。何もない。


海が近くなると、明らかに違うんですよ。
瓦礫と、灰みたいな泥と砂と、それに混じった布と、鏡と、椅子だったものと、電柱だったものと、
…色々なものが、残骸になって、そこにあって。
自然と真剣な、痛々しそうな顔をしながら写真を撮る人が増えて。

それに関して、帰りのバスの中で、一人の女性が怒っていたんですよ。
「皆さん石巻市で写真を撮っていましたよね。
あれ、不謹慎っていうんですか、皆さん何のために撮ってるんでしょうか。
今はああいう状態でしたけれども、あそこって石巻の方々が住んでたところですよね、
生きてたところですよね、そして亡くなったところですよね。
観光名所を撮るなら分かるんですけど、よく撮れるよなあと私は思って見てました。
添乗員さんも写真を撮る際にそういったことを言ってしかるべきじゃないかと思いました」


言ってることは確かにごもっともなんですけれど、私はちょっとイラッとしました。
ならその時に言えと。その時に声を大にして皆に訴えろと。
写真を撮る私達を勝手に「不謹慎だ」と見下し、
あなたは「その不謹慎な行いをしない自分」に酔っていたのではないかと。そう思いました。

そもそも観光気分で撮ってるわけないじゃないですか。
あの現場を見てどうしてそういう感覚になれると思えるんですか。

家も二階は普通にあるのに、一階は鉄筋が見える、空っぽの状態。
ひどい、とも言えない。言葉が見つかりませんでした。


2011.08.06 15:28
小学校が廃墟。山の中に半分になった船がある。山の上には鳥居がある。それだけはあった。

2011.08.06 15:51
皆無言になった



写真は、何かしら心が動いたとき、「忘れたくない」「残したい」という欲求が芽生えたとき、
「共有したい」という意識が芽生えたときに撮るものだと思います。
胸の中にしまいきれないけれども、こぼしたままではすまされない。そういうものなんだと思います。


後で気付いたんですけど、その女の人って、今回のツアーについて来て何もしなかった
某国営放送の海外向けの取材班に取材されてた人なんですよね。しかもその現場で何回か撮り直してました。
世の中いろんな人がいるなあと思いました。しかし私はあの人の様にはなりたくないと思いました。


・RQ市民災害救助センター
午後6時ごろ、登米市の災害救助センターに到着。
そこで1時間ほど講習を受けて、夜のミーティングに参加し、翌日の活動の役割を決めて就寝しました。

講習内容はRQが行っている活動内容を教えていただきました。
覚えているのだと
・ゆかた(全国から浴衣を集め、子供達に着させる活動)
・聞き書き(津波で写真などの『自分の歴史』が無くなってしまった方々のところへ赴き、その人の人生を聞き、書いて残す活動)
・夏キャンプ(被災地の子供達にも夏休みを感じてもらおうという活動)
・女性のための活動(指示系統はどうしても男性が多くなってしまうので、女性の声を届けるための活動)
・キッチン(災害救助センターに来るボランティアの方々のための食事作り)
・物資輸送(届いたものをすべて仕分け、物資が届いていない場所へ届ける)
・お茶っ子(現地のお年寄り等の家に赴き、一緒にお茶をしながら話を聞く活動)
・引越し(現在使っている場所を市の方に引き渡さなくてはならないので、すべての荷物を運ぶ活動)

等がありました。
夜ミーティングでは大阪の方が司会。
現場にいる誰もが各地から来たボランティアの方々なので、
ルールや体制はすべてその場で決めていく。各活動のリーダーもボランティアの方。
まだ出先から戻ってきてない人と連絡を取ったりしながらだったので当然グダグダしてました。
でも誰も怒らず、必死で、協力的で、暖かい雰囲気でした。
共通意識さえあれば、人間が集まるとこんなにも心強くなれるのかと思いました。


・2日目
天気は晴れ。
できれば現地で瓦礫の撤去、泥掬い、写真洗浄などをしたかったんですが、
車を持っている人優先・運転できる人優先だったため、私たちは引越しのお手伝いをすることに。
いわば「ボランティアの人のためのボランティア」ですね。
直接お手伝いできなくても、そういう活動もまた必要であることに気付きました。
人が動くのに何も無駄なことなんて無い。


1時間ごとに休憩があったのですが、
それ以外はずーーーーーーーーーーっと荷物の解体・搬入・掃除をしてました。
持ってきたペットボトル4本全部無くなってしまった。でも水の支給はありました。
皆真剣に作業をしてましたが、笑顔はありました。
ちなみに学生向けのツアーだったので同い年かな?と思われた人達と会話しました。
学校の取り組みの一つとして、特定の活動をすると単位くれるんですって。なにそれ。なにそれ

それと東北の虫のでかさといったらない。
バッタ5cm以上あった。カミキリムシ10cm以上あった。ハエもでかい。
関東じゃ見ないでかさ。とにかくこわい((((((´゚д゚`))))))

蚊もうじゃうじゃいましたが奇跡的に刺されませんでした。
予備の水と解体した木材を運んでるときが一番プンプン言ってた。
体から虫の嫌いな臭い出ないかな出ないかな出ろ!と思っていたら
友人の一人が「っせーなあああ」と虫除けスプレーで殲滅しにかかっていました。
「鈴白これつけとけ!お前は高校の時から刺されやすいんだから!あーいらつく!」と
腕やら足やらにブワーっとかけてくれました。
その子は背が高くて見た目も性格も恐ろしく男前なんですよね(((´゚д゚`)))<でもありがとう超ありがとう)


木材を運んでいる最中、3ヶ月以上ここでボランティアを続けているというおじいちゃんと知り合いました。
1日だけの手伝いで申し訳ない気持ちになったと正直に言うと、
「人がいて困ることなんてたかが知れてるよ。
やれることもやらなきゃいけないこともまだまだいっぱいあるから、人手はいつでも必要なんだ。
また来て手伝ってくれよ、こんな可愛い女の子達が着たら俺らも元気になるからさ」と笑っていました。
日に焼けたおじいちゃんかっこよい。
たった一日だけの経験者よりも、長く続けてきた人が言うからこそ、
そういった前向きな言葉もすんなり納得することができました。日に焼けたおじいちゃんかっこよい。



1日中活動して、いろんな人達と協力してきて、
やっぱり「誰もが誰かのために頑張っている」ということを強く感じました。
無駄もあるかもしれないけれど、足を引っ張ったりする時もあるけれども、マイナスにはならない。
一つ仕事が終わればすぐに新しい仕事を探す。手が足りないならすぐに駆けつける。
話し合いたいことはすぐに言う。

当たり前なことをフル活用。これが「現場」なんだなと思いました。


・3日目
…は、前日の夜にバスで出発。車内で一晩過ごし、朝6時に新宿駅。
知り合った女の子と別れ、3人で電車で寝る。7時過ぎに自宅に帰ってきてから1日中寝てました。
筋肉痛だけど苦痛ではなかった。むしろもっと働きたかった。
現地で活動していたのは1日だけだったけれど、継続することが大事だと誰もがそう言っていました。


RQ市民災害救援センターで、週2便東京から現地まで無料で送ってくれると教えていただきました。
特にお金が無いけど暇(時間)と体力がある、私と同じような学生の方、どんどん参加していきましょう!
(まだ体験してなかったので私達の役割分担では割り振られていませんでしたが、
実はこのブログもボランティアの方が書いてるんですよー。
個人で行くと食事は出ます。シャワーと、近所の方が提供してくださるお風呂(もらい湯)制度もあります。
ボランティアに必要な長靴などの道具もありますが、なるべく持って行ったほうがいいです。)



それと、今回のツアーで知り合った方の中に米の航空会社で働いているおじさんがいたんですが、
部下がFacebookで現地の写真を上げて「ボランティアをしてきたことを自慢」しているんですって。
それと、「親子でボランティア体験」といった学習的な感覚で参加する人達がいるんですって。

当然その人達はひどく批判されていたそうなんですが、
彼はその自慢や感覚はどうも違うと思いながらも、でもそれ以上に彼らを批判するということも違うと感じ、
自分自身が全てを確かめるために参加したということを話していただきました。

いろんな人がいます。
いろんな道徳や倫理観があります。
いろんな「正しさ」があります。

私のようにこうして思うまま書いてしまう人もいれば、胸のうちにそっとしまう人もいます。
違うと思ったら話し合うことが必要です。実際に体験することが必要です。
動いた人にこそ、周りに訴える権利がある。
今回もまた、そう思いました。


被害に遭われた地域の、1日も早い復興を願っています。
ボランティアの方々の笑顔がその場のみんなの力になりますように。

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