社会人になって、様々な方々とお話するようになって、やはり話の一つとして
「趣味はなんですか?」と聞かれます。
「絵を描いたりするの好きです」と答えるようになりました。
「メールとかに使うような、絵文字みたいな感じのが多いですね」とちょっと色を付けて。
絵を描く=オタク=いじめの対象、という環境で生きてきたので、
ずっと「読書」とか「音楽鑑賞」とか、当たり障りのない返事ばかりしてきたのですが、
嘘ついてどうするの、自分に。首を絞めてどうするの、この先。とふと思うようになりまして。
当たり障りのない返事はつまらないし、それほど興味と熱意を持ってやってるわけではない。
趣味に上も下もありませんが、そういった返事をするたびになんだかずっと罪悪感というか、
心の下の方がキュッと締まるような感覚がありました。
社会人になる前に死んだような経験をしたものですから、そういう、意味のない事はどうでもよくなりました。
でも、一瞬で色々考えた結果、「嘘は言ってないけれど、本当のことでもない」表現をしました。
それが一番、自分にも、自分に興味を持って下さっている「絵に興味のない」方に対しても安全な方法かなと。
実際動物などをデフォルメした付箋を貼ったりして、自分のスキルも上げつつ納得して頂きつつみたいなことをしているので
何一つ嘘ではなく、そして本当のことでもありません。それを実現させました。
私は描くことが好きです。
自分の絵が好きです。でも、もっと上手になりたいと思っています。
その一方で、趣味でやってるんだからそんなに躍起にならなくてもいいじゃないか、
好きな時に好きなようにやればいい、そんな風にも思っています。それが趣味というものだとも思っています。
でも、それは生きるために活かせる「スキル」であるのだろうか とも思っています。
好きな時に好きなだけやればいい、だけど「スキル」として活かせるレベルまで身につけることができるか。
前者は楽しさがメイン、後者は効率がメインという風にとらえているので、この矛盾にはまだ決着が付いていません。
本当は楽しみながら描いていたらいつの間にか「スキル」に到達していた、というのが理想なんでしょうけど、
目標がなければ何も動けない私は、死にそうな自分をこの世界で生かすために彼らを描き続けてきた私は、
両立することが理解不能です。不器用という言い訳のもとに。
だから、私は私なりに、「趣味」と一緒に生きようと思っています。
こんな話を他人にすると病んでる全開なので、ここに書いておくことにしました。
また何かあったら、こうしてぐだぐだと書く予定です。